桜の木の下で

俺はさくらを忘れようと、女性から誘われれば
一緒に食事したり、デートもした。
でもそこまでだった。
やっぱりキスやそれ以上のことは、
好きな女としたい。

さくら以上に好きな女ができなかった。

今年も桜が咲く季節だ。
満開の桜の木の下でさくらを想っていた。

桜を見ていたら、視線を感じた。

背は俺よりかなり低いかな。
可愛らしいタイプだ。

「俺の顔に何かついてる?」

俺はそのまま帰った。