桜の木の下で

俺、菅田 稜は高校の時から好きな女がいる。

佐藤 さくら。
長身でスラッとした綺麗系の女だ。
話すと素直でサバサバした感じ。

いつもさくらと紀輝、3人でいた。
それが当たり前だった。

でも俺はいつの間にか
さくらを好きになっていった。

俺は、自分からあまり話すタイプじゃなかったから
さくらと紀輝が話しているのを
聞いているのが好きだった。

でも気づいてしまった。
さくらと紀輝がお互い好き同士なことを。

だから俺は気持ちを封印した。
2人が幸せならそれでいい。

大学になるとバイトと勉強で、
あまり2人と遊ばなくなった。
本当は、2人が仲良くしているのを見るのが辛かった。

紀輝は、なかなか告白できずに
友達としてさくらと遊んでいた。

久しぶりに3人で遊んだあと、
紀輝からさくらが好きだと言われた。
俺はずっと前からわかっていたと言い、
応援すると答えた。

それから3人で遊ぶことがまた増えた。