「葉月ちゃん、もう花火大会だね~」
「そうですね」
「誰かと行く予定あるの?」
「……ないですよ」

不貞腐れて言った。

「佐藤先輩は、彼氏さんとですか?」
「うん、一緒に行くよ」

嬉しそうに微笑んだ。

相変わらず幸せみたい。
羨ましい。

私はといえば……。
ガックリ、肩を落とした。