1年後。

桜が満開の今日、
私は稜と結婚式を上げる。

「陽夏、綺麗だよ」
「稜もカッコイイよ」

お互いを見つめながら、
微笑み合う。

こんな幸せな日が来るなんて思わなかった。

「相変わらず、ラブラブね」
「稜がこんなにデレデレなんてなぁ」

近藤夫妻が私たちをからかう。

「いいだろう。陽夏のことが好きなんだから」
「稜……」

今、私はかなり真っ赤だ。

稜は、付き合い出してから
ずっと、素直に気持ちを伝えてくれる。

お互いずっと、勘違いをしていたから
これからは、そういうことがないように
私に、話してくれたのだ。