桜の木の下で

ほっ、ほんとに離して。
菅田さんの掴んだ手の温もりが……。

「はっ、離してください」
「……嫌だ」
「なっ、何言ってるんですか」

私は無理矢理、
菅田さんの手を離そうとした。


でも私の力じゃ無理で……。

「もう諦めたのか?」
「はぁ?そんな言い方
しなくてもいいじゃないですか!
菅田さんってほんと何考えているのか
わからない人ですよね!」

なんでいつもこうなるの?
こっちはドキドキしたり
イライラしたり……。
心臓が何個あっても足りないから。