「葉月さん、今日の夜、時間ある?」

佐藤先輩は私に話しかけた。

「今日は予定ないですよ」
「ほんと?なら飲みに行かない?」
「えっ、いいんですか?」
「いいに決まってるじゃない」

ニッコリ笑う佐藤先輩。
やっぱり綺麗だ。
女の私でも見つめてしまう。

「葉月さん、どうしたの?」
「あっ、すいません。
佐藤先輩があまりにも綺麗だったので……」
「もう、嬉しいこと言ってくれるじゃない。
あっ、また後でね」
「はい……」

佐藤先輩は、慌ただしく自分の席に戻った。
私も、仕事を始めた。