「本当においしいよ。ありがとな」 「どういたしまして」 「てか家庭科いいな。料理ばっかりで。」 「こっちだって料理の出来栄えで評価がつくんですー、それに裁縫とかもあるし」 「それだっていいほうだろ。俺なんて来週歌のテストがあるってのに」 「歌のテストか、それは大変そう。大ちゃん、いまここで練習していいよ。わたし聴いてあげるから」 「なんでそうなるんだよ」 「いいから、さんはい!」 「お前、馬鹿にしてるだろ」