「大ちゃん、ほんとにありがとね付き合ってくれて」 「こっちこそ。ありがとな」 「ねぇねぇ、最後にあれのろ」 そういって指さした方向には観覧車があった。 驚いた。 乗りたいと思ってはいたけれど、舞のほうからいってくれるとは思わなかったから。 「いいよ」 俺はそれを悟られないように冷静に答えた。