「あはははは」 「菊池さんおもしろいね」 「てか、切るの早いし、手際いいしすごい」 そんな会話が聞こえてきたのは具材を炒める音が聞こえてきたくらいだった。 「うん、料理するの好きなんだ」 「えー、いいな、料理できるとか女子の鏡じゃん」 「あはは、なにそれ」 よかった。打ち解けてる。 俺は心の底から安心した。 「よかったな」 光も会話が聞こえていたらしい。 「うん、よかった」