どこからともなく、祈りの祝詞に似た讃美歌と風に乗ってやってくる。 それは天に在すると云われるお父様が言い伝えた伝承と異なる、死を仄めかす言わば黒き言霊。 “死による魂の安楽を” それを享受し説く後ろ姿にはすっかりと取り付き離れずにいるのは骸骨の笑み。 それが彼らの頂点に君臨する者の姿でもある。