半ば強制的に漫画を受け取る。
なぜわたしの脳内の質問や自問自答が
ダダ漏れなのだろうか。
考え込むわたしを他所にまた男性が話しかけてきた。
「フフッ。変わりに何か別の漫画オススメしてもらえますか?僕、詳しくない上に1人で探すの恥ずかしくて.......」
「ええ、構いませんが。少女漫画ですか?」
「はい。罰ゲームのお題が少女漫画なので」
「わかりました」
大人っぽくてわたしより歳上に見えるけど
罰ゲームだなんて、なかなかガキっぽいことするんだな
なんて思いながら漫画を選ぶ
「罰ゲームとかガキくさくて笑えますよね」
「えっ。」
また脳内バレた。
わたしは驚いた。
「あれ、そう思ってませんでした?
めちゃくちゃ顔に書いてありました。
お姉さんすごい表情に出るから」
そう言って無邪気に笑いかけてきた。
「うわ。すみません。お恥ずかしい」
「いえいえ。こちらこそ、いい大人が恥ずかしい。」
「そんな!罰ゲームなので仕方ないですよ」
「そう言って頂けて安心しました。」
「でも、この漫画、本当にオススメなので罰ゲームですけど読んで下さいね!
借りてすぐ返さないで下さい!」
「フフッ。わかりました」
