「先生、最後に、ひとつ、言っていいですか、、?」
嗚咽混じりに聞く。
「いいよ」
「先生、、。」
「うん」
優しく相槌をうってくれる。
「ずっと、ずっと、、」
涙が溢れて止まらない。
「うん。」
「先生が、好きでした。迷惑だってわかってても、もう我慢できません、、。」
「うん。言いたいことはそれだけ?」
「もっと、いっぱいお話ししたいけど、もう大丈夫です。」
「わかった。」
「今までありがとうございました。」
泣いた顔を見られたくなくて、足早に物理室を後にしようとした。すると、
「待って、俺なんも返事してないじゃん。」
腕を掴まれた。
「返事なんて、、大丈夫です、、」
「だめ、俺がだめ。」
物理室に引き戻される。
先生は私を椅子に座らせた。