放課後、私は舟木先生がいる物理室へ行った。
「失礼しまーす、、」
「おー、山本。満点おめでとう。」
「なんで満点なんですか⁉︎」
「なんでって、そりゃあ間違いがなかったからだろ。山本の頑張りだよ」
「えー、なんかほんとに嬉しすぎて実感湧かない、、、。」
「学年1人だからほんとにすごいよ。今回学年平均70いかなかったから。」
「ほんとに⁉︎」
「去年の今頃だったら山本が満点とるなんて考えられなかったよ」
「そうですよねー」
「山本は本当に期待に応えてくれるよな」
「いやぁ、先生が質問に答えてくれるからですよ」
「質問にくる山本が偉いんだよ」
すると、先生は私の頭に手を置いてきた。
「これからもがんばれよ?」
「、、は、はい、!」
頭に置かれた手に神経が集中する。
「し、失礼します!」
私はそう言って物理室を後にした。
舟木先生のばか。先生って、ずるい。
先生と生徒の関係なんてもう嫌だよ。
心臓がもたない。



でも、これで先生の視界に入れたなら、先生のお気に入りの生徒に少しでも近づけたなら、何も文句なんて出てこない。