テスト返却日。

「光莉ー、物化今回むずくなかった?」
「え、そう?」
「なにその私余裕でしたよみたいな」
「いや、別にそう言うわけじゃないんだけどさ、、」

「はい、授業はじめるぞー、席着けー。」

舟木先生が教室に入ってくるとみんながバタバタと自分の席に着く。今回の物化、何点だろう。

「えぇっと、じゃあもう早速テスト返していくか。」
「え、せんせー!」
「どうした?」
里菜が先生を呼ぶ。
「今回満点いましたか?」
「それはどうかなー?」
「お願い!最高点教えて!」
「まあ、学年に1人満点はいた」
「えー、やば!今回物化超むずかったのに」
「じゃあ返すぞー。出席番号順に並べー。」
「はあーい」

着々と私が返される順番になる。
「宮本ー。」
「森川ー。」
次だ。
「山本。おめでとう。」
、、え?自分の答案用紙を見てびっくりした。
点数の欄には、「100」という数字が書かれていた。