「ひーかーりーー?光莉ー!!!」
「うわぁ!なに?」
「なんでそんなポケーーーーってしてるの?」
「え、そう?」
「うん。恋?」
「いやぁあー、違うでしょ!うん!違うよ」
「ふぅーん、、」
「里菜は?どうしたの?」
「リレーまでまだまだ時間あるし。暇だなあって」
「私を暇つぶしに使おうと?」
「正解。」
「私も出たかったなー、運動会。」
「え、ねえ見てあれ!」
「ん?」
「舟木先生!舟木先生だよ!見て!」
「あ!!」

舟木先生は、中2の学年カラーである黄色いシャツを着ていた。私たちの学校の運動会ではその学年の担任、副担任の先生は、学年カラーの服を着るという伝統のようなものがある。

「舟木先生、黄色!」
中2の学年カラーは黄色だった。
「それもそう!でもそうじゃなくて!Tシャツにプリントされてるのよく見て!」
「え、、?目悪くて見えない、、。ミ◯オン??、、、ミ◯オン!?」
「うん!ミ◯オン!!!」

Tシャツにプリントされていたのは、紛れもなく舟木先生に似ている、ミ◯オンだった。
ミ◯オンがミ◯オンを着ている、、、。
なんだかすごく可愛らしくて笑ってしまった。