運動会当日、舟木先生は今年も競技場までの途中の道に立っていた。
「舟木先生ー!」
今年も里菜が先生に手を振る。
私も振りたいけど、、、。松葉杖なので両手が塞がってるんです。悔しい…。
「山本大丈夫なのか?」
「あー、はい、大丈夫です、!」

1テンポ、、いや、4テンポくらい遅れてから気づく。
今先生、私のこと「山本」ってちゃんと呼んだよね??体操着も来ていないため、名前の刺繍を見ることもできない。

名前を覚えてくれた、、。
本当に嬉しかった。


運動会中も、ずっと頭の中は舟木先生だった。
舟木先生の「山本」が頭の中で何度も何度も再生される。だめだ、本当にすき。