春休みが明け、クラス替えが発表された。里菜とは同じクラスだった。
「光莉ーーー!今年も同クラ!!」
「ねー!よかったあ!」
「去年うちら仲良くしすぎたから絶対クラス離されると思ってたんだけど!」
「私も思ってた!」
「もううち光莉いないと生きていけないよぉ」
「私も里菜がいないとむりー」

すると、
「席着いてー。」
去年の担任が教室に入ってきた。


「ええっと。もうみんな知ってるから自己紹介いらないよね?一応しておくと、担任の佐藤由紀です。1年間、よろしく。」
「え、由紀ちゃんまた担任⁉︎」
「吉田さんうるさい。あと、由紀ちゃんじゃなくて先生って呼びなさい」
「はぁい」
さすが里菜、度胸あるなと感じた。
「はい、話やめて!静かに。」
担任がクラスに静かにするよう促した。
「このクラス、2Aの副担任は、舟木先生なのでよろしく。舟木先生は今年から教務部長なのでくれぐれもご迷惑のないように。」

舟木先生と聞き、あの夢が頭を過る。
もう忘れることはできないと思った。