運動会が始まった。
中学校に入学してから初めての運動会は、小学校ののころよりも華やかで、しかし女子校であるため容赦なく熱い戦いが繰り広げられた。
運動会の中でも花形であるリレーは最後の競技となっていた。それまで出番のない私と里菜は他の競技の応援をしていた。
次第に出番が近づくことに緊張を覚えながらもクラスメイトが結果を残して座席に戻ってきてくれることに少しホッとしていた。



そして、リレーの招集がアナウンスで流された。