入学から1ヶ月が経ち、運動会シーズンに突入した。
昼休みは競技の練習で埋め尽くされている。しかしよく見ると、高校生ばかりだった。
「里菜、高校生ばっかりじゃない?」
1番初めに私に話しかけてきてくれた友達、吉田里菜(よしだりな)は今1番仲のいい友達。里菜のお姉ちゃんはここの学校の高2。
「あー、競技練習は上級生が優先なの。暗黙の了解って感じ?なんだって。お姉ちゃんが言ってた。」
「へー。」
「光莉は何の競技に出るか決めたの?」
「んーまだ決まってない、、」
「じゃあさ、一緒にリレー出ない⁉︎」
「出る!!」

こうして私たちはリレーに出ることが決まった。
実は私は小学生時代、毎年リレーの選手に選ばれていた。足だけには自信があった。