祈るだけの指名

それを聞いても諦められなかった。
だから
卒業前に想いをぶつけたかった。
それから3日後
彼との別れを決断した。
「価値観が違うんだ」
「なにそれ」
「付き合ってるのに会えないのはおかしい」
「なにそれ」
「ごめんね、別れよう」
「なにそれ」

それしか言わない彼は弱々しかった。
辛いけど、そうするしか無かった。
最後まで自分勝手でごめんね。
本気で好きだった。