祈るだけの指名

それからズルズル4ヶ月の月日が経った。
耳を塞ぎたくなるような事だった。


実は付き合ってます


私の親友はそう言った。
ただその一言だった。
意地になって聞き返した。


「え、あいつと?」

「うん。4ヶ月ぐらい前から////」


消えたかった。
ただそれだけだった。

いやだった。
私だけのあいつだけだと思ってた。
そんなことないって分かってたのに
まさか私の親友と付き合ってたなんて知らなかった。
世界がモノクロに変わった瞬間だった。