松原君の攻略は難しい。

私は重い足取りで生徒会室に向かう。


なんか、詳しく聞くと生徒会メンバーやばそうだなぁ。


唯一心を寄せられるのは宮前さんって人だけかも。


栗栖さんって人も、そんな美少女と私うまく喋れないし。


ガラッと生徒会室の扉を開ける。


そこには、松原零だけがいた。


「あれ、今野さんはやいんだね。」


まぁ、一応。やること無かったし。


「…誰もまだ来てないの?」


「みんなギリギリに来る感じじゃない?」


え、その間2人でこの部屋にいるってこと!?


もうちょっと真希といればよかった…


「もうちょっと遅く来ればよかったって思ってるでしょ。」


「え、なんで…」


慌てて口を抑える。


さすがにそう思ってましたって言うのは失礼だろう。


「いいよ、別に。」


なんか悪いことしてしまった…


「今野さんは、ほかの女子と違うって思っただけ。」


「…え?」


どうゆう意味?


「でもまぁ、そっちの方が楽だからそれでいいよ。」


「てか、今野さん推薦したの、それだし。」


は?何言ってんの?


「ちょ、どうゆうこと?」


「ほかの女子が副会長とかになったら、それ絶対俺目当てじゃん。そうゆうのめんどくさいんだよねー」


は?


私をいいように使ったってこと?


「うん。私はほかの女子と違う。」


「あんたなんかに惚れるとか、絶対ないから。」


最低野郎だ。


こんなやつ。