結局あたしは先に帰ることになってしまって、やりきれない思いでいっぱいだった。 「じゃ、おれ今日寄るとこあるから♪ 舞ちゃん、篤司、ばいばーい」 「おう」 「ばいばい」 校門を出てすぐに涼君はあたし達とは反対方向へと行ってしまった。 篤司君と二人なんて初めてだったから気まずくなるな~なんて最初は考えていたけれど いつの間にか頭は残してきた右京と早紀ちゃんのことでいっぱいになっていた。