あら、たあ、殿䞋ではござい
たせんかどうなさったの
ですか」

たたにはカワンのメシが食べた
くおな、ふ〜む‌
店は繁盛しおいるようだな!」


はいな。おかげを持ちたしお
皌がせお貰っおおりたす。」

䞋からカワンさんの黄色い声が
聞こえた。
胞はただ息をするず痛いが 
どんな客か、芋たかった。


ペむショッ、むテッ、」
足は䜕ずか動いた。その時

ただ眠っおるかも知れたせん。」

   いいのだ、話を聞けたらず
    思うのだが。」

階段を䞊がっお来るカワンさんず
若い男の人の声がした。

「ダバ。」

琎乃は、垃団を被りたた目を閉じた。
頭には包垯が巻いおあり
顔は䜙り芋え無い ず思う」


  あただ眠っおたす、
   さっきは少し起きおくれおた
のですが」


「いや、良いのだ、
 寝かしおおこう。」

薄目をあけお芗いおみたら腕に
青いサンゎのブレスレットが
芋えた。

芋芚えある、ブレスレット‌
鷹の矜が、デザむンしおある。
声をかけようず決心したずき

ドタバタ、ペンスンさんが入っお
来お、䞡方の手を肘から曲げ頭を
手より䞋げお深い瀌をずった。


「殿䞋、ご婚玄、おめでずう
ございたす。
 埡祝い申しあげたす。」

   「あ!! ぞ!!マゞ」

琎乃は、぀い口を突いおしたった。
慌おお口を塞ぐ‌

その声に振り返った姿はチャンク
たさにその人だった。

金色の䞊䞋のチダむナ服に金色の
䞊着、筋の通った錻に、
切れ長の目、長身の背に匕き締
たった身䜓

スゎむカッコむむ。
垃団の隙間から芗きながら
りットヌリしおしたう。

ほっぺたがピンクになっおしたう。
マゞ♡♡カッコむむ♡♡

デモ琎乃の事は忘れおしたった
様だった。
䜕の興味を持぀こずもなく 
だだ
ただ

 パタンず軜くしたったドアを眺め
 ながら

    「ハアッ。」

ため息しかでない。
少しでも分かっお欲しかったがもう、
目的は達せられた。
チャンクは生きおいた。
立掟な皇倪子ずしお‥

琎乃はマゞマゞず呚りに目を
やった。
ログハりス颚の建物でベットも
グリヌン、カヌテンもグリヌンで
統䞀しおある。

窓から倖を芗くず沢山の兵が
ログハりスの呚りを囲っおいた。

チャンク本圓に、立掟な皇垝様に
なったんだな。
寂しいような
嬉しいような

あの日チャンクにしがみ぀いお
泣きじゃくった日から䜕日過ぎた
のだろう。

チャンク、ず呌べば思い出しお
くれるのか
嫌々婚姻を前に、䜕をしょうず
ゆうのか私おかしいよね。

チャンクの幞せを祈ろう
琎乃は、垃団に朜り蟌んで、
出おくる涙を止められなかった。


もう、自分の䞖界に垰る事だけを
考えよう。
そう決心した。
もう、このパラレルワヌルドに
は思い残す事など䜕も無かった。

殿䞋の婚姻が先か、琎乃が珟䞖に
垰るのが先か、分からない。



「殿䞋!!、むチゎずバナナの
オムレツトをご甚意したした。

倕食の甚意が敎うたで、
お腹を満たされお䞋さいたせ。


そう蚀うずカワン、はペンスンず
殿䞋を眮いおキッチンぞず消えた。


「なあ、あの嚘の銖にネックレス
そう、鷹の矜根のネックレスは
しおいなかったか」


「ネックレス
 いや、なにもありたせんでした。
 頭から血がベットリ぀いお
おりたしたが
 いやビックリしたしたよ。」
最初呌ばれた救急兵は答える。

「そうか。」

少し残念そうに殿䞋はアツプル
ティに口を぀けた。

       



それから1ヶ月が過ぎた。

クビのネックレスが無くなっおい
たのだけれど、倚分捕られたの
だろう。
小さい頃から肌身はなさず぀け
おたのに。銖が、スヌスする。


ペンスンさんが
「ネックレスずかしないのか
 若い嚘なのに。」

ず意味ありげに聞かれたが
     「え、はい。
あのネックレス以倖したくなかっ
たから、そう答えおしたった。




カワンさんやペンスンさんの
看病のおかげで普通の生掻が
戻っお来た。

いっぱい食べろ。
が、ペンスンさんの口癖で
元気にならなきゃが、カワン、
さんの口癖になった。


この、マノリラ囜は、四季がある
しかし、カワンさんの話だず冬
は15床䜍で雪ずかは降らない
らしい。

凄く䜏みやすい環境だ。


ある日朝食を取っおいるずカワン
さんが質問しおきた。

どこから来たの

䜕をしおたの

自分は、蚘憶がなく分からない 
ず蚀うこずにした。

そんな蚳で、犯人の事も最埌にみた
顔しか芚えおいない事にした。

名前も琎乃ずは名乗らず、
ラナずカワンさんが付けおくれた。
今日から私はラナずしお
生きおいくのか。