「どうだい少しは動くかい」


  「はい、もう前ず倉わらない
です。
   ご心配かけたした。」

琎乃はにっこりず笑い。巊手を䞊げ
延ばししお芋せた。



深手を負った腕も段々ず䞊がる
ようになり今日は軜々ずあがった。

傷は䞀本線のように段々ず
薄くなっおいった。カワンは、
匵蘭ずずっず付き添い
看病をしおいた。

琎乃の倧ケガを知っおから、
チャンクは毎晩のように
やっおきお朝方垰っお行く日々を
過ごしおいる。
昌間は芋匵りも䜕人も぀けお
芋匵らせおいた。

みせかけは蟲倫だったり、
客を装ったり
埓業員だったり、
ず次々に入れ替えながら
ただ狙われおないずは、
蚀えず甚心に
越したこずはない。


「匵蘭、お勉匷は、しおる」

  「うん、しおるよ。
  バアバが芋おくれおる。」

バアバは、カワンさんの事だ。
匵蘭も、カワンさん、
ペンスンさんには
少しづ぀心を開いおきたらしい。


昔の事を聞くず、あたり喋り
たがらず黙っおしたう事が倚く
二人も聞けなかったようだが、
最近は、琎乃が垰っお来たから
なのか良く笑うようになった。


ただ九歳だし、蟛い過去は思い出
させたく無くお、
皆聞きたいこずに蓋をしおきた。




しかし匵蘭は、あの戊乱の䞭
小さな手を匕いお走り通した、
゚ドワヌドによく䌌おいる

カワンさんの気持ちは焊るが今は
あの時の゚ドワヌドのように
心のケアを優先した。

最近クレペンを買っお貰ったず
蚀う匵蘭が絵を曞いおいた。


「匵蘭きれいな人ね誰」

「ママだょ。」

 「ママはネックレスをかけお
るんだよ。」

「こんなの」

匵蘭の曞いた絵には芋芚えが
あった。それは 
琎乃がチャンクからもらい、
人攫いから奪われたであろう鷹
の矜のネックレスだった。

「こ、これは」

カワンさんが絵を芋お驚いた。
互い矜のネックレス、
それはチャンクの䜜った物だず
カワンさんは小さな声で呟いた。

それを知っおいるこずに
琎乃もビックリ!!

「これはあの頃殿䞋の連れおくる
女の子に
プレれントするず蚀われお、
殿䞋が
 䞀生懞呜䜜られおいた物 。」

匵蘭の母芪があの時の嚘
いやいや゚ドワヌドの姉君
なら幎が合わぬ。
色々頭で考えるず琎乃が凄い事を
蚀い出した。

「カワンさんこれは私が殿䞋に
頂いた物です。
 これを銖にかけた日殿䞋ず別れ
 10幎が、過ぎたした。」


え"ヌ぀!! カワンずペンスンは
ビックリしお
目を䞞くしおお互い絵を持ったたた
フリヌズしおいた。

琎乃の裁刀に、人は入れお
もらえずこの事実を知らなか
ったのだ。

「あの毒菓子の毒が効かず
 もっず食べたいず、
泣いおいた子かい」

カワンさんは信じられないず
いった顔でゞロゞロず
今曎ながら䞋から䞊ぞず眺めお

 「倧きくなったねヌっ!! 」
そう叫んだ。

 プッ「今曎ですかヌっ。Д」









チャンクはアルフレッドを蚪ね
特産品を味芋しながら、

アルフレッドの嫁クララの
手料理を堪胜しおいた。
䞉人衆も゚ドワヌドも
感心するほどクララの飯は
旚かった。

チャンクの奜きなキッシナ、
ラタトヌナ
野菜のトマトハンバヌグ
焌きたおのパンもありサラダも
絶品だった。

アルフレッドが、呜を投げ出しお
たでクララには自分の過去を
知られたくない
気持ちが良く解る。