ペンスンさんは匵蘭を芋お驚いた
ような顔を芋せた。
痩せた姿も勿論だが、それだけで
は無い気がした。カワンさんも、
目を䞞くしおいた。

二人は小さな声で囁く芁に䜕か、
話おいた。

急かす蚳ではないが匵蘭のお腹も
琎乃の腹も具合が悪くなる
皋限界だった。

「カワンさん。匵蘭も私も
お腹すいお
 死にそうなんです。
 䜕でもいいから食べさせお!!。
 図々しいお願いですみたせん。」

「あああ、ゎメンゎメンああそうか、
よし
 俺達も食べるから盎ぐ垰ろう。
 でも、家は芋匵られおいるぞ、
 殿䞋にバレたら
 盎ぐお迎えが来るかも知れない。」

 それを聞いおいた匵蘭がずっさに
 カワンさんの䞊着を脱がせ
 ダギの糞を掎みカワンさんの
䞊着に塗り付けた。
 
 人芋知りをしおいた匵蘭の行動に
 党員唖然ずしたが、我に戻った
カワンさんが、琎乃にそれを
着るように蚀った。

匵蘭は手を川の氎で掗い
臭みが取れるたで掗い、
カワンさんず人で家たで歩いた。

足は痛かったし臭かったが
譊備兵は距離を起きカワンさんに
䜕凊の誰かず聞いおいた。

「あ、近くの芪子だよ。
母芪は旊那の浮気で
 頭がいかれおねヌ
 この子も倧倉なんだよ。
 あんた、暇なら母芪掗うの手䌝っ
おおくれよ。糞だらけで倧倉な
んだよ。」

ぬわっず䜓をちかずけお琎乃は、
ニタリず笑うず譊備兵は悲鳎を
あげた。

 「ヒむむむむ、クサクサむ
  勘匁しおくれ」
人は顔を芋合わせ、ガハハず
笑っおいたが匵蘭が䞀番笑っおいた。


この行動は、母芪がよくやっおいた
らしい。
倧勢の兵士が通るずき匵蘭は母芪に
緎り぀け無事に逃げたりしたそうな。


家のドアを開けお裞になり服は埌で
ペンスンさんが、燃やしおくれるそうだ。


匵蘭のガリガリの痛々しい姿は、
ため息がでる。
いったいどんな生掻を送っおいた
のか


久し振りの颚呂だったがおそらく
匵蘭にずっおは䜕幎ぶりかの颚呂
だろう。

「え、お湯が入っおるよ琎乃」

ず歓喜の第䞀声をあげおいた。
䜕時も倜䞭、川で䜓をあらっおいた。
どんなに倩気が良くおも川に入る
のは街の明かりが消える頃だず
母芪にき぀く蚀われおいたの
だそうだ。

はしゃぐ匵蘭を芋ながらただ
ニコニコず背䞭を掗っおあげる
こずしか出来なかった。


匵欄は朝埡飯に目を茝かせ
ガッガッずそれを食べるずお腹が
満たされ、家の䞭で寝れる事に
安心したのか、盎ぐ眠りに぀いた。


琎乃もカワンさんから、暖かい
癜バラの玅茶を枡され‥
ほのかなバラの銙りが神経をやさしくなで䞊げおくれた。

久し振りの癒やしに心から感謝した。
䞀連の隒動をカワンさんに告げるず
あの銬は、殿䞋以倖乗せない気ぐらいの高い銬だず評刀で、䜕故殿䞋は、その銬を琎乃に甚意したのか
ず䞍思議だった。

「琎乃が銬に乗るのを殿䞋は、
 芋おいたの」

確かあの時は殿䞋が先に出たはず。
数秒ではあったが確かに殿䞋が先を
走った。

そう告げるずカワンさんは、
鋭い目を光らせた。

「倚分狙われたのは殿䞋ではない。
 ラナいや、琎乃間違いなくあんたが
 狙われたんだ。」

ペンスンもカワンも琎乃のあれからを゚ドワヌドから聞いおいた。