👑Emperor bride

ヨンスンさんは張蘭を見て驚いた
ような顔を見せた。
痩せた姿も勿論だが、それだけで
は無い気がした。カワンさんも、
目を丸くしていた。

二人は小さな声で囁く要に何か、
話ていた。

急かす訳ではないが張蘭のお腹も
琴乃の腹も具合が悪くなる
程限界だった。

「カワンさん。張蘭も私も
お腹すいて
 死にそうなんです。
 何でもいいから食べさせて!!。
 図々しいお願いですみません。」
「あああ、ゴメンゴメンああそうか、よし!
 俺達も食べるから直ぐ帰ろう。
 でも、家は見張られているぞ、
 殿下にバレたら
 直ぐお迎えが来るかも知れない。」

それを聞いていた張蘭がとっさに
 カワンさんの上着を脱がせ
 ヤギの糞を掴みカワンさんの
上着に塗り付けた。
 
人見知りをしていた張蘭の行動に
 全員唖然としたが、我に戻った
カワンさんが、琴乃にそれを
着るように言った。

張蘭は手を川の水で洗い!
クンクン臭みが取れるまで洗い、
カワンさんと3人で家まで歩いた。

足は痛かったし臭かったが
警備兵は距離を起きカワンさんに
何処の誰かと聞いていた。

「あ、近くの親子だよ。
母親は旦那の浮気で
 頭がいかれてねー
 この子も大変なんだよ。
 あんた、暇なら母親洗うの手伝っ ておくれよ。糞だらけで大変な んだよ。」

ぬわっと体をちかずけて琴乃は、
ニタリと笑うと警備兵は悲鳴を
あげた。

 「ヒイイイイ、クサクサ~イ
  勘弁してくれ~!」
4人は顔を見合わせ、ガハハと
笑っていたが張蘭が一番笑っていた。


この行動は、母親がよくやっていたらしい。
大勢の兵士が通るとき張蘭は母親に練りつけ無事に逃げたりしたそうな。


家のドアを開けて裸になり服は後でヨンスンさんが、燃やしてくれるそうだ。


張蘭のガリガリの痛々しい姿は、
ため息がでる。
いったいどんな生活を送っていた
のか?


久し振りの風呂だったがおそらく
張蘭にとっては何年ぶりかの風呂
だろう。

「え~、お湯が入ってるよ!琴乃!」

と歓喜の第一声をあげていた。
何時も夜中、川で体をあらっていた。
どんなに天気が良くても川に入る
のは街の明かりが消える頃だと
母親にきつく言われていたの
だそうだ。

はしゃぐ張蘭を見ながらただ
ニコニコと背中を洗ってあげる
ことしか出来なかった。


張欄は朝御飯に目を輝かせ
ガッガッとそれを食べるとお腹が
満たされ、家の中で寝れる事に
安心したのか、直ぐ眠りについた。


琴乃もカワンさんから、暖かい
白バラの紅茶を渡され‥
ほのかなバラの香りが神経をやさしくなで上げてくれた。

久し振りの癒やしに心から感謝した。
一連の騒動をカワンさんに告げるとあの馬は、殿下以外乗せない気ぐらいの高い馬だと評判で、何故殿下は、その馬を琴乃に用意したのか?と不思議だった。

「琴乃が馬に乗るのを殿下は、
 見ていたの?」

確かあの時は殿下が先に出たはず。
数秒ではあったが確かに殿下が先を走った。

そう告げるとカワンさんは、
鋭い目を光らせた。

「多分!狙われたのは殿下ではない。
 ラナいや、琴乃間違いなくあんたが狙われたんだ。」

ヨンスンもカワンも琴乃のあれからをエドワードから聞いていた。