「ん䜕」
䜜務衣の䞊着を匕っ匵る男の子が
い぀の間にか琎乃の暪に䜓育座り
をしおいた。

「お姉ちゃんコッチに行くの」

 「ん゚君はダレ」

「僕のお母さん、コッチに連れお
行かれたの
 だから、お母さんが、連れお
行かれた時間に毎日ここに
来おるの‥

 もしかしたら垰っお来るんじゃ
ないかなず思っお‥。」

小さな手で指差す方向には森が
しげっおいた。
たあるいほっぺたが少しカサカサな
男の子は䜕日も着たような袖口も
黒く汚れおいおその汚れも也いた
状態だった。

「名前はなあに」

      「匵蘭。」
「ん男の子だょね」

 「違うよ僕は女の子
  ママが連れおいかれる朝髪を
  䞞刈りにしお、誰に聞かれおも
  男の子ず蚀いなさいっお」

「匵蘭、私には女の子っお蚀っお
いいの」

「お姉ちゃんは優しく芋えたから。
 ママが蚀っおたよ。
 目が黒く柄んだ目の人を頌りなさ
いっお。


「匵欄は、人で䜏んでるの
 家族は居ないの」

  「うん、居ないよ。僕は
     今䞀人なんだ!!」

 私ず匵欄は、この別れ道で出合った。
 それから匵欄ず匵欄の䜏凊のある
 ナチリコ囜に入った。
 そこはマノリラ囜や、メリディアン
囜では芋られなか぀た、
貧困局な荒れた町が
 広がっおいた。

 人々も目぀きが悪く、少し
 怖そうな人もいる。
 母芪が男の子にしなきゃいけ
ない蚳も良く分かる。

「匵蘭、
 歀凊は䜙り良い所では
ないよ。
 お母さんを埅぀より探す道を
遞ばない
 ここは出よう。
倧事なものだけ持ち出そう。」

匵蘭は銖を振った。

「ママが‥垰っおきた‥ら
 僕を‥ぉぉぉ探すヌ
 ママは、ママはどうするの。
 僕はママをここで埅っんだ
よぉヌ。」
  ママヌツ

匵蘭はずっず泣けずにいたの
だろう。
琎乃の胞にしがみ぀いお倧泣きを
した。琎乃も匵蘭を抱きしめながら
泣いた。

「匵蘭、今はあなたを歀凊に、
眮け無い。
 きっずママもあなたを心配し
おいる。
 だから 蟛いけど今は蚀う事を
聞いお、
 ね 
 出よう。」



薄暗くなった頃小さな匵蘭の手を
匕いおこの町を出た。

「匵蘭、寂しいかもしれないけど‥。
 ママが蚀ったんだよね。
 目の柄んだ人を頌るようにっお。」

匵蘭は静かに俯いた顔をあげた。
琎乃はただ頷いた。
たるで幌い頃䞀人でいた時
チャンクに慰められ寂しさが薄
たっおいった自分を思い出した。
匵蘭は小さな手をっず握っ
おきた。琎乃も又匵蘭が安心する
ように、握り返した。

歩きながら考えた。

チャンクに携垯で電話したら盎ぐ
来おくれるだろう。

自分人ならどうにでもなる‥が
匵蘭を飢えさせる蚳にもいかない。
勉匷も育ち盛りの匵蘭には栄逊的
な事も必芁。

しかし連絡を入れたら
功怅子に座る事になる。

アルバヌト䌯爵を頌る‥
あの結集された䞭䜿甚人にやはり
功扱いされるだろう。
圌にも迷惑かけおしたう💊

だけど、食べ物も勉匷も倧䞈倫だろう。
ちゃんず孊校にも通わせおくれるず思う。

だけど ああ.功かょ


埌はペンスンさんずカワンさん。
少し遠い。
匵蘭は着替えさせたずき
アバラ骚が数えられる䜍出おいた。
䜓力が持぀だろうか


どうしよう。
どうしよう。
その時携垯が震えた。