「あのね、眞翔くん。私言いたい事があるの。」


















しっかり顔を見ながら言うと、今にも泣き出しそうな眞翔くんの顔が目に飛び込んでくる。


















「っ、あぁ。何?聞かせて。どんな事でも俺は黙って聞くから。」


















泣きそうな顔でふっと笑う眞翔くんの両手を握って


















「眞翔くんが好きです。」

















そう言って笑った。


















「最初は2度と好きにならない。信じない。元になんて戻れる訳ない。そう思ってた。けどね、一途な眞翔くんを見て嫉妬してる眞翔くんを見て、改めて思ったの。やっぱり好きだなって。
信じてまた裏切られかもしれない。そんな気持ちも実はまだある。けどね、それでも眞翔くんの彼女は私!って胸張って言いたいって独占欲が湧いてきた。」
















時々、眞翔くんが嫌がってるのにも関わらず、眞翔くんの腕を組む女の子が居た。

















そんな子に対して、その人は私が好きなんだよ。

















そう思う私が居て。あぁ、独占欲って別れても好きだとこんなに強いんだって実感した。


















まだ怖い部分もある。けど、堂々と私の彼氏に触らないでって言いたい。そう思っちゃったんだ。