モテる彼氏なんて

「ふふ、おめでとう梨瑚!」


















「……ありがとう。汐那。」


















ちょっと微妙な顔をしてお礼を言う梨瑚。


















理由は分かってる。私と眞翔くんだよね?言いづらかったんだよね。ごめんね梨瑚。


















「さて、行くか。」


















当たり前かのよに梨瑚の手を取って歩き出す新田くん。

















羨ましい。なんて。私と眞翔くん、手を最後に繋いだの何時だろ?もう、分かんないなぁ。


















続いて歩きだそうとしたら、手に、違和感、が。



















「お前、1人で歩いたら絶対ナンパされるから、そんなん嫌だから、手、繋がせて。」


















違和感の招待は眞翔くんの手で。


















ドキドキ、する。


















「っ。う、ん。」


















断る理由なんてなくて、手を握り返す。


















は、はぐれたりするかもしれないし。ね、うん!


















こんな、ドキドキしてるの私だけなんだろうな。


















引かれる手から眞翔くんの顔へと視線を移すと、


















「…………え」


















「っ、見るなっ。頼むから。」


















顔が、耳まで真っ赤。


















そっか、そっかぁ。ドキドキしてるの、私だけじゃないんだ。