モテる彼氏なんて

眞翔side

















「いや、おっせぇ。梨瑚。今年も遅いのあいつらかよ〜。」

















なんていう優里斗。


















「まぁその方がお前は心の準備が出来るもんな。頑張れよ今日。」


















優里斗が去年同様、親睦会だと言って開いた肝試し大会。

















でも優里斗曰く


















「お前自分じゃ気づいてねぇのかもしれねぇけど、面ひでぇからな。今日決着つけて、その面なんとかしろよ。振られたら振られたで吹っ切れ!」


















と。つまり、俺と汐那の仲を取り持つために開いた会。と言った方が俺らにはしっくり来る。


















「…………分かってるよ。」


















短期間で汐那に本気だって分かってもらえるなんて思ってない。


















でも、夏休みが開けたら進路で忙しくなる。そしたらきっとそこで終わりだ。


















「ぜってぇ振り向かせてやる。付き合えなくても、本気だって信じて貰えるように頑張るわ。」


















「そこは付き合ってやるって宣言しろよなぁ。でも、相手がいる事だ。そんな簡単じゃねぇからな。しかもお前のこれまでの行動もあるしな。」

















分かってるよそんな事。酷いことして、傷つけて、泣かせて、笑顔を奪った。


















マイナスからのスタートでも、それでも


















「俺はあいつが好きだから。」

















眞翔side END