モテる彼氏なんて

走って走って行き着いたのは、裏庭だった。



















誰も居ない裏庭。大きな木が1本あるだけの裏庭。


















「目立たなくて誰にも見向きされない。私みたい。」



















そっと1人呟く。


















きっと裏庭の存在すら知らない人もいるんだろうな。なんて呑気に考えながら


















「眞翔くんは本気なのかな……。」

















疑問を独り言として言う。してっていうか、実際に1人なんだけれども。


















今日で夏休み前最後の授業だ。


















うぅ、午後の授業集中出来るのかな。


















というか


















「今日で授業最後で明日は終業式。それが終われば9月まで眞翔くんに会うことは無いんだ。」


















寂しい気持ちが胸を埋める。


















夏祭り、一緒に行ったりとかしたかったなぁ。


















ボーッと考えてたら予鈴がなって、私は急いで教室に戻った。