モテる彼氏なんて

バカな事?














ちょっと分からなくて首を傾げると















「汐那じゃなくて、他ばっかり優先して、汐那がわがまま言ってくれねーかなとか。そんな事でお前を少し遠のけた。」















あぁ、そういう事。
















「………つまり、私にヤキモチ妬かせたかったって事?漫画とか恋愛小説でよくあるやつみたいに。」















「あの、はい。正解です。」
















多分眞翔くんには見えているであろう。私の後ろに赤い赤い炎が上がってることを(そんな訳はないんだけれど)















私だって怒ることくらい、あるんだよ。眞翔くん。
















「へー。それで、何?漫画とか小説みたいに、彼女が動いて、ヤキモチ妬いたこと確認できてハッピーエンドですって?そんな訳あるか!そんなのフィクションだけだわ!私がどれだけ、どれだけ辛かったか考えたことある?無いよね。分かってる。もうね、別れたい。眞翔くんと。ごめんね。付き合っていける気がしない!!無理!」















「汐那……………。」















自然と涙が溢れる。
















「っ。好きだよ眞翔くん。でもね、どうやっても眞翔くんを私で埋められない。私ももう自信がない。これがフィクションならどれだけいいかっ。」















"だった"なんて過去形に出来ないくらい大好き。だけど、これ以上一緒にいても辛い。
















「………………うん。分かった。別れよう。」
















っっ。胸が、痛い。傷つく資格なんてないのに。自分から切り出したくせに。
















「別れる。けど、今度は俺が汐那を追いかけるから。」
















って、清々しい笑顔で私に告げて眞翔くんは保健室から出て行った。