「汐那、俺が友達優先にしても何も言わないし、他の女子と一緒に居ても何も言わないしそれに、俺の事彼氏だって言ってくれないし。」














それを聞いて、ちょっと、本当にちょっとキレた。














「言えるわけ、ないじゃん。」















「え?」















「言えるわけないじゃん!!一緒帰らないし、恋人らしい事何一つって言っていいほどしてなかったんだよ?!私本当に彼女なのかなって不安になってたし、それにっそれに!!」














いつの間にか流れてた涙。















「それに?」















眞翔くんは私の背中をポンポンって、子供をあやすようにしながら聞いてくる。














「眞翔くん、1度も好きって言ってくれたことないからっ、自信がなくてっ。自信がないのっ、彼女なんてっ私言えないよ。っ。そこまで強くないもんっ」













目をゴシゴシ擦りながら言うと、背中を、叩いていた手が止まる。