『おい…七瀬…起きて…』
『んん…んっ…あ、昴』
『おはよ』
『お…おはよう』
何だか目が覚めた瞬間に昴の顔を見たら急に顔が熱くなった。
『体調はどう?』
『そこそこ大丈夫そう』
『そー?じゃあ、車、乗れそうか』
『うん』
『車まで送る』
『ありがと』
私は優しく昴に支えられながら、学校の外へと連れられていく。
すると、目の前に一台の黒くて格好良くて、大人びた車が見えた。
『この車』
マジか。
こんな車乗るんだから金持ちなのかな。
リムジンとかじゃないから、断言は出来ないけど。