私と彼はギター担当。
私はボーカルも。
私達はギター同士で練習をしていた。
『うぅ~…このコード難し過ぎー!』
『こうすりゃ良いだろ』
『そのこうすりゃが出来ないのー!もー!休憩してやる!』
『確かに…そろそろ休憩するか』
集中し過ぎてぶっ通しで三時間程練習してたから丁度良いかも。
『やっぱ難しくても、ギター弾くのすっごく楽しい!』
『俺もだ』
私達は仲が良い5人組でバンドを組んでいるから、話が合う。
『あ、君とのこーゆー練習も凄く好き!』
『そう…かよ』
すると、彼が少しだけ顔を赤らめた。
『あれ?もしかして、少し照れてる?』
『っ!?』
彼は気付かれた事に予想以上に驚く。
『お前のせいだ』
『へ?私、別に何もしてない『わけないだろ?』
『へ?』
『お前、鈍感過ぎ。一応、男と二人っきりだぞ?』
『へ?』
いつもと違って少しだけ妖艶な雰囲気の彼が近付く。
『ずっと前からお前の事が好きだよ』