『なぁ、あの男誰?』
『え?何の事?』
そう聞かれたのは二人で下校していた時の事。
私は本当に何の事か分からなかったのだ。
『とぼけるなよ…さっきのだぞ!』
さっき…ん?もしかして、帰る前に廊下で話してた相手の事かな?
『もしかして、帰る前に話してた相手の事?』
『そうだよ!誰だよアイツ』
どうやら当たったようだ。
『同じ部活で同級生の男子だよー!
面白い人だから今度会ってみる?て、んっ!』
『お仕置きのキス…こんなんじゃ足りねぇけど、我慢してやるよ』
その意地悪な顔に…彼に、悔しいけど私はときめいてしまったのだった。