エアラブ総集編！(続きアリ)

『持ってきたぞ…て…おい…寝て…る？…のか？』
目の前に居ても起きないし、こんな風に普通に喋っていても起きない。
多分連日の残業とあの仕事量で疲れているのだろう。
無理もない。
実際俺も似たようなスケジュールを何とかこなしたが、体はぐったりしている。
起こさない方が良いだろう。
家だって近いし、何か有れば直ぐに帰れる筈だ。
そう考えつつ俺は彼女にそっと近づく。
『無防備過ぎんだよ…バーカ』
そう言って髪にキスをしてベットへと一人で向かった。
このまま起こさなければ朝も会えるから。
何て、考えてしまうのも全部アイツのせいだ。
こんなに俺を夢中にさせる、アイツが悪い。
いい加減気付いてほしい。
俺はアイツを特別扱いして優しくしてる事に気付いてほしい。
こんな風に家にあげるのだってアイツだけだ。
まぁ、君の寝顔見れたし、明日起きて状況理解したらおはようって言ってくれるだろうし、朝ごはんも一緒に食べれるし俺の作ったものを食べてくれるだろうし、同じ電車とかじゃなくて隣に居て話ながら出勤出来るだろうし…
本当、下心まみれで悪いけど、優しくするから許してくれ。
『おやすみ…』
そう、寝ている彼女に言って俺は自室のドアを開いたのだった。