他愛もない話をしたりしながら、私達は電車に揺られて、目的地へと到着した。
『本当に近い…』
私は神田さんの家の目の前でそう呟いた。
『そうか。まぁ、入れ』
と、神田さんに薦められて私は神田さんの家に入った。
『そこにソファー有るから座って待ってろ。
寒ければかけるやつ有るからかけて待ってろ。
持ってくる』
『あ、はい』
本当、こーゆー時も優しさは凄い。
別に、玄関で待たせれば良いのに、私が疲れてるのを分かってて、ソファーに座らせてくれてるんだ。
寒いかどうかまで気にしてくれて、本当に優しい。
こーゆー優しさに私は弱いんだよね。
なのに、何故か会社ではモテない。
何でだろ?
何て事を考えていると、ゆっくりと意識が途絶えた。