『玲くーん!夕だよー!玲くーん!』
私(夕(ゆう))は夜の教室に来ていた。
そう、彼氏の玲(れい)君に会うためだ。
『あ、夕ちゃん!今日も来てくれたんだね!嬉しいよ!』
と、玲君は教室の奥から姿を表した。
『今日は授業で発表頑張ってたね!凄かったよ!』
と、玲君は近付いて来る。
『ありがとう!実はちょっと予習頑張ったんだ!玲君に褒めてほしくて!』
そう言って私は笑う
『あー!もー!可愛いなぁ…夕ちゃんは…』
そう言うと玲君は後ろから抱き着いてきた。
だけど、抱き着かれている感覚がしない。
それもそうだ。何故なら玲君は幽霊だからだ。
だから触れた所は冷たい。
透けているから触れると言って良いのか分からないけど、玲君にこうされるのが凄く嬉しいのだ。
玲君とは出会った時は怖がりあってたけど、今は相思相愛だ。
『玲君、キスしたい!』
『いいよ!夕ちゃんのお願いなら』
すると、唇に冷たい感覚がした。