その一言に私は囚われてしまった。
もう、彼からは逃げ出せない。
そう、確信した。
『ゴメン…理解…今、した』
『おせぇーんだよいっつも。
まぁ、良いや。
そこんとこよーく覚えて今から生活しろよ。
俺の彼女サン』
あぁ、又だ。
いっつもこういう言葉とか言われてこうやって顔を赤くしてしまうんだ。
『そう、その表情。
やっと意識したな』
そう、満足げに彼は微笑んだのだった。