『お、終わったか。
じゃ、一緒に楽屋行くぞ』
彼は私をステージ裏で待っていたようだった。
『ねぇ、私のステージ。どうだった?』
答えは分かりきってた。
でも、聞きたかった。
『お前のステージは、
いつだって最高に決まってんだろ?』
いつも最高以外は言わない。
『だよね!』
私は満面の笑みに成る。
アイドル仕様じゃない、素顔の笑顔。
『そーだろーが。
て、着いたぞ』
と、彼は私の楽屋の扉を開けた。
『うん!ありがと……』
『ドスッ!!』
『うわっ!!』