猫善慈 零side
『あ、先輩、
今日はいつもと違った髪型ですね』
と、帰り際に偶然会った、
先輩に話し掛ける。
『少し、
気分転換にでもと思ったのよ』
と、先輩は微笑んだ。
『似合ってます』と、
俺が本心を口にすると、
『へ?』と、
驚いた声を先輩が出した。
『先輩なら、
何でも似合いそうですけどね』
と、畳み掛けるように言って、
ちょっとからかってみる。
すると、
先輩は少し顔を赤らめながら、
一言。

『嬉しいわ』

と、言って、笑った。