『皆さんこんにちは!
ソロでアイドルしてます!ミライです!』
『キャー!!』』』
人気アイドルにつきもの…一番はファン!
私のファンの歓声。
彼の肝心なときのアレ。
皆、皆が私に勇気をくれる。
大丈夫。やれる。
あんな悪徳アイドルなんか!
ぶったおしてやる!!
『では、一曲目!start☆dash!
(スタート☆ダッシュ!)』
『♪~』
私の好きな音。私の好きな曲。私の曲。
弾むようなイントロ。
私の皆からの勇気に応える輝く何か。
言葉には現せないけど、歌で届ける!!
ファンとの間には会話は要らない。
歌と歓声。
それで話は成り立つ。成り立ってる。
『one!two!three!で見つける!
貴方とのスタートライン♪
きっといつも見てくれる!
仲間からの勇気で強くなる』
届け…届け!
歌詞よりも多く響け!
私の想い!!
『涙なんて…流すことも有るけど
それさえもー!私の力になるっ!!』
『Yes!Let's!go!』』』
ファンの合いの手に私は更に私を…
皆皆、盛り上げる!
『届け!負けない気持ちは
夢への架け橋に成る…
叫べ!歩め!
まだ、まだまだだよ?
叫べ!夢への扉は
すぐそこに有ったりする…
叫べ!歩め!飛べ!…
まだ見えないミライまで…
まだ遠い夢の始まり…
startdash!!』
『♪~』
曲が終わる。でも、高まる気持ちは終わらない。
『次は、二曲目!!TWILIGHT(トワイライト)!!』
『♪~』
落ち着いたピアノのイントロ。
高まった気持ちはやがて、穏やかさを得て、更に前へ進む。
『きっと…笑顔で…居られたのは君のおかげ…
きっと…笑顔の…思い出達は消えないよ?…
穏やかな風に揺られて何度も
何度も…君を…想い…出す…から……』
『♪~』軽く盛り上げるようなバイオリン。
この歌はファンへ。
そして、世界で一番最初のファン…
マネージャーの彼へ!!
『そう…きっと君が…何度も私を…
素直じゃなくて暗い世界から…
そう…きっと君が…助けてくれたから…
今…私は…ここに…
居るよ…ありがとう…きっと…消えない…夜の景色…』
そして、私の持ち時間ぴったりに曲は終わった。