何とか俺は、部活に見に来るように自然に誘えた。
一応部活終わりに来てくれたみたいだった。
『キャーーーー!!』俺が走り出すと、更に歓声が大きくなる。
その中にあいつの声は無かった。
この雑音の多い所でも見分けれるのも、最早、気持ちを自覚したような物だったが。

俺は、部活終わりに彼女の所へと駆け寄った。
『どうだ?惚れ直しただろ?』
俺は、冗談として言っているように見せかけて、彼女の本心を探る。
『…』無言で顔を赤くしたと思ったら、彼女はゆっくりと震えながら頷いた。
『…』それは、声が出ない程に可愛かった。
この恋からは逃げられない。
そう、認めざる終えなかった。
逃げたい思いなんかよりも上を行く可愛さを彼女は持ち合わせていたと…
みるみる内に、自分の顔が赤くなっていくのが分かる。
(恥ずかしい…)
はっきり言って、恥ずかしかった。
思わず逃げてしまったのを自主練とか嘘を吐かなかったのは、彼女のおかげ。