俺は、その心臓の鼓動の速さが速くなった事を、偶然として片付けた。
そうでもしないと…
はっきり言って、辛かったのだ。
『キャー!!』その黄色い歓声をあげるのは女子の集団。
いつ見ても彼女の姿がない。
部活帰りにそのまま素通りするところばかりが目に入る。
その視界には俺は入っていなかった。
その度に心が悲鳴をあげる。

本当は分かっていた
この気持ちから、この恋から…
逃げていたのだ
フラれたら友達や幼なじみと言う関係も、も何もかも消える
そう思うとつい、避けていたのだ

それを思い知らされたのは…?