私は美術部で、彼と出会い、友達に成った
そんな彼の、私からしたら、朗報の真逆の可愛いと有名な後輩の女の子に告白されたという噂を耳にした
そこで、やっと、嫉妬している自分と恋心に私は気づいた
私は…強行手段にでることにした

『ごめん、用事有るから来て』
『ん?何だよ?』
『良いから』
そう言って、美術部の活動場所の美術室から少しだけ離れた位置に有る、美術準備室という名前の倉庫へと向かった
『何か運ぶのか?』
『違うの』
後ろ手にドアを閉めつつ私は言った
『その…えと…私…』
『ん?』
『あんたが好きみたい』
『えっ!?』
『後輩に告白されたんでしょ?…』
分かってた…この恋は叶わないと
でも、後悔したくないし、気持ちを伝えたかった
『は?あいつなんか興味ねーし』
『で!でも!』
『これ見ろ』
彼は大きな布を取った…
そこには、私を描いた彼の絵が沢山有った
『お前しか…見えてねぇーって事だ』