今日は、クラス発表の日。
私はクラス発表の場所…
そう、下駄箱前の廊下に来ている。
『あ、四組か…』
私はボソッと呟いた。
すると、隣に誰かが並んだ。
『又、お前と同じかよ』
それは、私の片想いの相手だった。
『悪かったわね』
私は素直じゃなくて、こんな悪口みたいな事しか言えない。
『悪いとは言ってないからな』
『は?』
私は意味が分からず、そう、聞くと…
『だから…その…あれだ…』
彼は少しだけ頬を赤く染めて目線を私から反らした。
『は?意味不明過ぎ』
私は又冷たく言ってしまう。
彼は去り際に私の耳元に私だけに聞こえるようにこう言った。

『嫌じゃないっつってんだよ…』


私の耳が熱く成ったのを感じたのは、キミの息のせい。




キミの甘い言葉のせい。