今は大規模な学校行事の一つの修学旅行の自主研修の計画の授業をしている
班長でもないし仕事は少ない
一言で言うと楽だ
『そろそろあれ、使わね?
分かんねぇとこ調べたいしさ』
『おう、そうだな』
同じ班の奴に言われて黒板付近に居た先生の所へと向かう
あれとはタブレットの事で、先生から借りれる物だった
すると、懐かしい声が俺の頭に響いた

『じゃー!調べよっか!』

え…今の声は…

『班長なのに、しっかりしてなくてヤバいな私』

幼稚園の頃と変わらないそのおどけた可愛い声は…

『ヤバっ誤字った』

ふと俺は隣で俺らのとは別のタブレットを弄る彼女を見た

『ふふっ』

その笑顔は本物で、

幼稚園の頃のあの日と同じで

でも、それは俺には向けられてなくて…

忘れられたのかな?

にしたって笑顔過ぎやしないか?

俺だけにあの時は笑ってただろ?

今は俺だけじゃないのかよ…

マジでムカつく…