キミの居ない学校
キミの居ないクラス…
隣のクラスだった筈のキミは隣の学校
隣のキミはずっと隣のまま…
でも、どんどん遠くなってくよ…
寂しい寂しい寂しい…辛いよ
私、泣くのを止めるの、得意だよ
でも、心の底までは止められない
教室は前のキミのクラスで…

心の底で、寂しさが弾ける音がした

ドアの奥の廊下にキミを探す
こんな所に…
こんな時間に…
居る筈も無いのにね

心の安らぐ場所はキミと部活
今日はそんな部活さえも無い…
一人寂しく私は帰る
他の部活は有るからこそ、一人で

何故か遠くにキミの影が見えた気がした
そんなわけないのに…
幻覚見る位好きなのに…何でさ…
私は幻覚の見える校門に近づいて行く…
どれ程近づいても、幻覚は消えなくて
『迎えに来た』
その声に私は固まって
涙をひたすら流して無言で立ち尽くした
『好きだ』
そう言って彼は私を抱き締めた
その体温が本物だと教えてくれた