キミを好きに成ったのは…
あの時かな、気付いたら好きだったのかな?
もう、分かんないや
でも、そんなのもう、どうでも良い
澄みきった晴れゾラに似つかわしくない雨は私を嘲笑うようで
嗚呼、隣のキミは隣でもなく同じクラスでもなく
隣のクラス
立ち入り禁止の隣のクラス
笑顔を隣からちょっと見る位も許されない
寂しいよ
苦しいよ
もう、会えないよ
キミと会える最後の今日、この日
集会の時に少しだけ離れた斜め後ろから見つめる事しか出来ない私には
告白なんて無理だよ
背中を押す友達を押し退けて私は一人で呟いた
『キミが好きだったよ』
今年は女子と男子の列が逆に成って
キミの視点で私を見てるみたいで
嗚呼、キミの瞳にはどう映ってたんだろう…
友達の前で必死に作ってた笑顔
今日、この時だけは作れないから先に帰ってもらった
来てほしいキミは来ないのは当たり前だ
だって、最初に突き放したのは私
『サヨウナラ』